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こんばんは。ぷりん男爵です。
ワールドカップ、日本代表勝ちましたね!コロンビアに2-1で劇的な勝利!!
いまいち盛り上がっていなかったワールドカップですが、これで一気に楽しみになってきました。このまま勢いで勝ち進め!がんばれニッポン!!
さて、それでは本題に。
「お祈りメール」という言葉をご存知でしょうか。
人事や採用担当者が、採用試験の結果、残念ながら不採用となった方に送るメールやお手紙の文末「今後の貴殿の益々のご活躍とご発展をお祈り申し上げます。」という定型文から、「うわー!祈られたー!」的な感じで波及し、通称「お祈りメール」と言われているものです。
私も、数知れない応募者の方々に、この「お祈りメール」を送ってきましたが、その理由は千差万別。応募者の数だけ理由があります。
といういとで、今回は残念ながら不採用となってしまった応募者たちから、個性が際立った方を一人ご紹介したいと思います。
これから採用面接を受けられるという方のお役に立てば?幸いです。
WEBディレクターの補佐として、庶務や雑用はもちろん、データ収集、資料作成等、様々な事をする担当するアシスタントディレクターの採用を行っていた時のこと。
今回の採用においては、職種未経験でも、企画力や提案力、コミュニケーション力があり、エンタメ業界での素養が高そうな若手人材を積極採用するということで、リクナビやエン・ジャパンといった一般的な求人媒体を使って募集を行っていました。
応募してきたAさんは、フリーターの27歳。
エンタメ系専門学校でシナリオライターや小説家を目指すコースを中退後、フリーライターとして1年程度活動するも、なぜかミュージシャン(自称)に転身。
その後も、漫画家のアシスタントやユーチューバー(自称)、インターネット上での自作の革製品の販売など、多種多様な経験を積まれてきた方です。
正直、この経歴を見たときに、あまりにも一貫性がないので、書類選考で不合格にしようと考えたのですが、制作現場からの「これだけエンタメ関連の経験を積んできた人なんだから、何かしらそこから得たものもあったはず。それがWEB業界でも活きるのでは・・」という、なんともポジティブな意見に押され、面接をすることになったのでした。
以下、彼の経歴の変遷とその理由について。
【専門学校を中退した理由は?】
学校で学ぶことはもうないと感じたからです。学校で教えることは古臭く、自分の新しい感性にはマッチしないと考え、一刻も早く仕事がしたくて学校をやめました。
【フリーライターからミュージシャンに転身した理由は?】
時代が私に付いてこなかったからです。私の作る脚本が時代を先取りし過ぎていて、現場ではあまり理解されなかったようです。なので、ライターの仕事は辞めて、趣味であった音楽で生計を立てようと思い、作詞や作曲をすることにしました。歌も自分で歌ってデモテープを送ったりしました。
【ミュージシャンを辞めて漫画家アシスタントになった理由は?】
自分の才能に行き詰ったからです。やっぱり自分にできるのは脚本作りなんだな・・と改めて思いました。漫画家のアシスタントになったのは、友人の漫画家が人手が足りないということで、ヘルプをお願いされたからです。ベタ塗りを担当しました。
【ユーチューバーは?】
単純にかっこいいなーと思ったからです。自分の感性が生かせる仕事だと思いました。
【革製品作りは?】
物作りに興味があったからです。脚本制作も革製品作りも、物作りという観点では同じだとおもうんです。革の持つ質感が好きでチャレンジしてみようと思いました。
【でも、やっぱり脚本作りをしようと再度決意したはずでは?】
いろいろ脚本書いてはみたんですが、スランプに陥っちゃって・・。いったん休憩ですね。クリエイティブなものを作るには休憩も必要ですから。
【では、今回なぜWEBのアシスタントディレクターにご応募を?】
WEBって昔から興味あったんですよ。時代を先取りしているっていうか。私の感性が活かせるのは正直ここじゃないかってピンときたんです。
そういった彼は、自信に満ち溢れた笑顔を見せたのでした。
いやー、なかなかなもんですよ。ある意味幸せな人生ですよね。
でも、当然結果は不合格。お祈りメールです。
だって、あなた仮に入社しても、すぐ会社辞めるでしょ?(笑)
彼の今後の人生が、幸多からんことを祈るばかりです。
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