それでも人事になりたいですか? ~ぷりん男爵のおもしろ人事奮闘記~

こんにちは。ぷりん男爵です。某エンターテインメント企業で、10年以上人事の仕事をしています。人事の仕事って一言でいってもいろいろありますよね。なので、このブログでは、人事の知られざる日常について、時にまじめに、時に楽しくお伝えしていきたいと思っています。肩の力を抜いてお楽しみください。

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「正社員」「契約社員」という言葉だけに惑わされてはいけない。

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こんばんは。ぷりん男爵です。

 

ぷりん男爵の会社はWebコンテンツやゲーム、映像コンテンツなどを制作する大手エンタメ系のグループ会社なのですが、新卒採用、中途採用ともに、入社時点では契約社員での採用を行っています。

 

契約社員とは、その名のとおり、契約期間が決まっている社員のこと。

 

たとえば、2018年7月1日から2019年6月30日までの1年契約といった形です。そして、その契約期間が満了となる前に、上長や人事と面談を行い、必要に応じて給与や待遇等の労働条件の見直しを行って、改めて次の契約を結ぶというものです。アルバイトや派遣スタッフと同様、非正規社員というカテゴリーでくくられることもありますね。

 

一方、正社員とは、一般的には期間の定めのない雇用契約のことを指します。入社したら基本、定年まで働けるというイメージですね。いわゆる正規社員と呼ばれるものです。

 

ちなみに、ぷりん男爵の会社は、契約社員として採用された後は、一定期間を経て、就業スキルや勤務状態(遅刻や欠勤など)に問題ないと判断されれば正社員登用となり、実際、70%に近い方が現在正社員として働いています。 残りの契約社員約30%も、入社して1,2年程度の従業員がほとんど。契約社員と正社員で雇用条件に大きな隔たりはなく、違いといえば退職金が出るか出ないかくらい。福利厚生にも違いはありません。

 

一般的には、働く側としては、生活が安定する正社員が人気で、逆に契約社員はいつクビが切られるか分からないというイメージから、不人気となります。

 

なので、契約社員採用をしている会社の人事としては、現在のような売り手市場だと、なかなかいい人材の採用が難しいということになります。

 

応募者の転職理由が安定を求めてだったり、就業環境の改善といった理由だった場合には、わざわざ転職をしてまで契約社員になろうという方はあまりいませんし、純粋に仕事内容で転職活動を行っている方の場合でも、同じような職務内容で待遇も同じくらいという二つの会社があり、一方は正社員、もう一方は契約社員採用だったとしたら、間違いなく正社員の会社を選ぶでしょう。

 

新卒採用の場合でも、正社員の募集がたくさんある中で、あえて契約社員からスタートという就労条件でもOKという方は、やりたいことが明確でどうしてもその会社に入りたいという強い意志を持っているか、逆に正社員採用の会社にすべて落ちてしまい、わらにもすがる思いで応募してきたかのどちらかになるでしょう。

 

新卒で契約社員を採用する場合は、本人が乗り気でも、親御さんからNGをくらうというケースもあります。やっぱり契約社員という言葉の持つネガティブなイメージは半端ではありません。

 

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かつて、こんなことがありました。 契約社員でWebディレクターの中途採用活動をしていたときのこと。 ある、とても優秀な男性Mさん(33歳)が応募をしてきました。コミュニケーション力も高く、職務能力も経験もまったく問題なし! 面接もとんとん拍子で進み、最終の役員面接もなんなくクリア!見事内定となったのです。

 

こちらとしても、ぜひ入社していただきたい人材だったので、給与もMさんの希望額以上を提示。内定面談では、契約社員採用とは言っても、ほとんどの方が正社員登用となっているので、安心して長く働ける環境ですし、福利厚生面でも正社員と契約社員の差はありません!と強くアピールし、万全の受け入れ態勢を整えた上で、先方のご入社意思の返答待ちとなりました。

 

そのときはMさんも「御社の仕事に一番魅力を感じています。前向きに検討させていただきます!」と仰っていたのですが・・。

 

内定をお出ししてから一週間後のこと。

 

そのMさんからまさかの内定辞退の連絡が入ったのです。理由はこうでした。

 

「実は婚約者に反対されまして。私としては御社で働きたい気持ちが強かったのですが、これから結婚するのに契約社員は不安定だから嫌だ!と婚約者に言われてしまい、残念ながら入社をあきらめることにしました。ちなみにS社に入社をすることになりました。給与も御社の提示のほうが多かったのですが、S社は正社員として採用していただけるという条件でしたので。申し訳ありません。」

 

ぷりん男爵は衝撃を受けました。そのS社は、労働環境が苛酷なことで有名な、いわゆるブラック企業だったからです。しかも、Mさんのやりたい事とは少しズレている職務内容でした。

 

条件面でも勝り、やりたい仕事もマッチングしていたにも関わらず、正社員採用か契約社員採用かというその一点だけで、Mさんは就職先を決めてしまったのです。

 

ぷりん男爵としても、S社の悪い評判は聞いていただけに、その選択をされてしまったMさんの将来が心配でなりませんでした。

 

いわゆる契約社員採用といっても、様々なケースがあります。

 

中には、本当に契約期間満了となったら「ハイ、さようなら!」という会社もあるでしょうし、または、正社員は新卒採用のみで、中途採用は最長5年契約まで。といった形の採用を戦略的に行っている会社もあります。

 

一方、ぷりん男爵の会社のように、入り口は契約社員だけど、よっぽど問題がなければいずれ正社員になれるという会社も少なくありません。

 

いわゆる長めの試用期間的な感じで契約社員採用を行っている会社です。

 

たとえ、正社員で入社できたとしても、その会社の仕事にやりがいを感じられず、人間関係も悪く、就業環境も劣悪で、給与も上がらない・・そうなってしまったら、遅かれ早かれ自ら退職することになるでしょう。長く働くことは不可能です。

 

逆に、契約社員で入社したとしても、その会社の仕事にやりがいを感じ、大いに活躍し、のちのち正社員登用となって給与もアップ!みたいなこともあるでしょう。

 

転職活動をされている皆さんには、ぜひ「正社員」「契約社員」という言葉だけに惑わされず、「本当に自分がやりたいことは何なのか。」ということを基準に会社選びをしていただきたいと思います。

 

そうしないと、きっと後悔することになりますから。

 

ちなみに、ぷりん男爵はかつて、上司である役員に「契約社員での募集活動は本当に大変だし、いい人材を採り逃している可能性もあるので、人事制度を変えて、最初から正社員採用にさせてもらえないか。」と、話したことがあるのですが、返ってきた返答は「そうは言っても、こればかりは長年続いてきた慣習だから難しい。契約社員でもいい人材は採れるだろう。がんばれ!」というものでした。

 

慣習って・・・。(泣)

 

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