それでも人事になりたいですか? ~ぷりん男爵のおもしろ人事奮闘記~

こんにちは。ぷりん男爵です。某エンターテインメント企業で、10年以上人事の仕事をしています。人事の仕事って一言でいってもいろいろありますよね。なので、このブログでは、人事の知られざる日常について、時にまじめに、時に楽しくお伝えしていきたいと思っています。肩の力を抜いてお楽しみください。

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お祈りメール3(情熱プロデューサー編)

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こんばんは。ぷりん男爵です。

相変わらず、毎日本当に暑いですね。(汗)

 

さて、大人気?連載企画「お祈りメール」の第3弾です。

気をラクにしてお楽しみください。(笑)

 

※第1弾はこちら

お祈りメール1(時代を先取りし過ぎた男編) - それでも人事になりたいですか? ~ぷりん男爵のおもしろ人事奮闘記~

 

※第2弾はこちら

お祈りメール2(負の連鎖に巻き込まれた男編) - それでも人事になりたいですか? ~ぷりん男爵のおもしろ人事奮闘記~

 

 

誰もが目にするテレビコマーシャル。もちろん自動的にコマーシャルが出来上がる訳はなく、一つの映像作品が作られるまでには、様々な工程が必要となります。

 

工程が多くなればなるほど、そこにかかる人手も多くなるのですが、それをまとめあげるのが映像プロデューサーの仕事。クライアントから提示された条件や予算を元に企画を立て、出演者のオーディションを行い、制作スタッフを取りまとめ、時には自らが編集作業にも加わり、15秒や30秒という短い時間の中で、人を引き付けるための映像作品を作り上げていきます。自身が監督となって、撮影現場の指揮を取ることもあります。

 

そんなCM制作に携わる映像プロデューサーを採用していた時のこと。

 

応募してきたKさんは30歳。大学卒業後に中堅の映像制作プロダクションに入社。アシスタントディレクターやアシスタントプロデューサーを経て、27歳の時にプロデューサーに昇格。近年では、誰もが知っている数々の有名メーカーのCMも手掛けている実力派です。

 

そこでふと疑問が…。なぜ、こんな輝かしい経歴の持ち主が、その地位を捨てて就職活動をしているのか。

 

これだけの経歴の持ち主であれば、わざわざ就活をしなくても、自身の人脈でいくらでも仕事はできるのでは?

 

どうも、きな臭い感じがぷんぷん漂ってきます。これは実際にお会いしていろいろ聞いてみないと…。

 

 

ぷりん男爵「本日はお越しいただきありがとうございます。」

 

Kさん「どうも。」

 

ぷりん「Kさんは、数多くの有名なCM作品を手掛けられているんですね。」

 

Kさん「まあ。大したことはないですよ。」

 

ぷりん「一つご質問なのですが、なぜ今の会社を辞めて転職活動をされているのですか?これだけの仕事をされているのですから、社内での評価も高いのでは?」

 

Kさん「なんて言うんでしょうか。僕がやりたい仕事がここではできないと思ったんです。感性の違いとでも言うのかな。クライアントの言いなりになる仕事が多くて、正直、商業CMを作るのにうんざりしてたんですよ。」

 

ぷりん「といいますと?」

 

 Kさん「CMと言うのは、私にとって子供みたいなものです。一つの映像作品を作るのに、それこそ産みの苦しみを味わって、作品を作り上げていきます。そこにクライアントの意向が入ってくると、作品が台無しになってしまうんです。」

 

ぷりん「でも、クライアントあってのCMですから、そこを無視することはできないのでは?」

 

Kさん「やつらは所詮素人です。素人は黙ってろって話ですよ。(笑)」

 

ぷりん「しかし、お金を出すのはクライアントでは?」

 

Kさん「そういうことではないんです。私は私の中から湧いてくるアイデアや情熱を、映像という作品を通して形にしていきたいんです。世の中に流れているCMは私そのものと言っても過言ではないかもしれない。」

 

ぷりん「もちろん、プロデューサーであるあなたの力は大きいと思いますが、でも、撮影スタッフや出演者、CG制作スタッフ、編集スタッフなど、様々な方の技術や思いが結集して作品ができているのではありませんか?」

 

Kさん「確かにそういう側面もあるかもしれませんが、彼らは、私という指揮者がいるからこそ輝けるんです。」

 

ぷりん「(マジか・・)なるほど。ところで、前職では、あなたはどの程度まで権限を与えられていたのですか?もちろん予算管理などもきちんとされていたのですよね?」

 

Kさん「作品作りに予算とかお金とかそういう概念が入ると、縛りが入っていいものができなくなります。なので、そういうところは、別のプロデューサーに任せてました。私は制作作業に専念するということで。」

 

ぷりん「ん?つまり、予算管理などはされていないと?」

 

Kさん「・・・まぁ、そうですね。」

 

ぷりん「では、企画案などは?」

 

Kさん「企画も私の作ったものはなかなかクライアントの意向に合わないということで、別の方が企画したものをやることが多かったです。素人には私の企画の良さは理解されなかったようで・・。」

 

ぷりん「では、経歴書にあげているCM作品はあなたがプロデューサーとして携わったものではないのですか?」

 

Kさん「厳密に言うとそうかもしれません。ただ、私の気持ちとしては、プロデューサーのつもりで制作にあたっているので、嘘ではないと思います。実際のプロデューサーよりも、私のほうがいい仕事をしていたと思います。」

 

ぷりん「そうですか・・・。」

 

 

当然ですが、結果は不合格です。

 

っていうかKさん、プロデューサーの仕事全然してないじゃん!!

話せば話すほどボロが出まくり。矛盾だらけ。いや、びっくりするわ!!!

 

やっぱり、履歴書や職務経歴書だけでは、本当のことは分かりませんね。

 

Kさん、残念ながら弊社とはご縁はありませんでしたが、彼の未来が輝かしいものになることを「お祈り」するのみです。

 

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