それでも人事になりたいですか? ~ぷりん男爵のおもしろ人事奮闘記~

こんにちは。ぷりん男爵です。某エンターテインメント企業で、10年以上人事の仕事をしています。人事の仕事って一言でいってもいろいろありますよね。なので、このブログでは、人事の知られざる日常について、時にまじめに、時に楽しくお伝えしていきたいと思っています。肩の力を抜いてお楽しみください。

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こんなとんでもない上司は実在する。

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こんばんは。ぷりん男爵です。

 

かれこれ10年近く前ですが、当時私の上司だった方で「Dさん」という人事課長がいました。

 

彼は、すごく出世欲の高い方で、社長に媚びへつらうのが日常みたいな、分かりやすいぐらいのゴマすり屋さんだったんですね。

 

とにかく、社長の言う事は絶対!

 

仮にそれがコンプライアンス違反に当たるような指示だったとしても、「はい!仰せのままに!」とばかりに、黒いことに手を染めてしまう。そんな方だったんです。

 

かつて、D課長にまつわるこんなエピソードがありました。

 

ある従業員(Mさん38歳)が、ちょっとした問題を起こしたんですね。

 

 

「私は上司に正当な評価を受けていないので、会社を辞めたい!」

 

と突然辞表を持ってきたんです。

 

 

正直、その方はスキルもいまひとつで、しょっちゅう不平不満を口にし、年齢的にも、今後成長する見込みがあまりなかったため、引き止めることもなく辞表を受理し、退職の運びとなったのですが、そんな彼が退職日が迫ったある日、

 

 

「すいません・・。やっぱり会社を辞めるのをやめてもいいですか?(泣)」

 

 

と、今度は辞表撤回を申し入れてきたのです。

 

 

転職活動をしたものの、全くうまくいかず、自分の市場価値の低さを思い知って、泣き寝入りを入れてきたんですね。

 

で、その話を社長にしたところ・・・。

 

社長「Mくんもいまさら何言ってるんだろうね。考え方が甘いよなぁ。まあ、受け入れてあげてもいいけど、ただでハイどうぞ!って訳にはいかないよ。謝罪の意味もこめて土下座でもしてもらうか。(笑)」

 

なんてことを、笑いながらお話されたのです。

 

 社長としては、冗談のつもりでお話されていたので、その場に同席した私としても、「またまた!そんなことしたらダメに決まってるじゃないですか!」と、返答したのですが、ふと横を見ると、上司のD課長が真剣な顔でうなずいている。

 

あれ・・・もしかしてこの反応は・・・。

 

 

D課長「さすが社長です!寛大なお心に感服いたしました。あとのことは私にお任せください!」

 

 

社長「お、おう!」

 

 

そんな感じで、その場は終わったのでした。

 

その後、別室で改めてDさんと私とで打ち合わせをすることになったのですが、嫌な予感は的中です。

 

D課長「ぷりん君!社長が仰っていたように、Mくんの辞表撤回を社長はOKしてくださった。さすがは社長、広い度量をお持ちだね。ただ、Mくんに土下座してもらうという条件だから、そこをどう本人に伝えるかが問題だよな。」

 

ぷりん「いやいや。D課長、それはまずいですって!復帰したければ土下座しろ!なんて、パワハラですよ。っていうか倫理的にありえません。軍隊じゃないんですから!」

 

 

D課長「君はバカか!社長がやれと仰ってるんだから、やるんだよ!」

 

 

ぷりん「いや、しかし・・・。」

 

D課長「もういい!私が直接Mくんに話す!まったく頭でっかちで使えないやつだな。」

 

ぷりん「やめたほうがいいと思います。そんなことして、労基署にでも駆け込まれたらどうするんですか!」

 

D課長「君と話してても埒があかない。もう下がっていいから!」

 

 

そんな感じで、私はD課長を怒らせてしまったのです。

 

後日、D課長とMさんの面談はこんな感じのやり取りになりました。

 

D課長「Mくん。本来なら、辞表の撤回などありえないんだけど、社長のお心遣いにより、復帰を特別に認めることになった。感謝するように。」

 

Mさん「ありがとうございます!心を入れ替えて頑張ります!」

 

D課長「ただね。反省するところはしてもらわないと困るんだよ。」

 

Mさん「・・・と言いますと?」

 

D課長「日本で反省って言ったら・・・。分かるだろ?」

 

Mさん「・・・反省文ですか?」

 

D課長「いや、そうじゃなくて。ほら。勘の悪いやつだな。」

 

 

Mさん「まさか・・・。」

 

 

D課長「いや、私の口からはハッキリとは言えないが、君がそうしたいのなら私は止めんよ。」

 

その後、Mさんは本当に土下座をし、職場に復帰したのでした。

 

もう、その一連のやり取りを見ていて、「あ、この会社ダメだわ。」と本気で思いましたよ。

 

その後、D課長のやり方に納得がいかなかったぷりん男爵は社長とアポを取り、この一連の流れについて報告をしました。すると、みるみる社長の顔色が変わったのです。

 

社長もまさか本当にD課長が土下座を強要するなんて思ってなかったようで、頭を抱えてしまいました。

 

 

今現在、社長は任期満了で退任、問題のD課長は以後出世することなく、定年退職で会社を勇退となり、Mさんは結局仕事がうまくいかず、家業を継ぐとかで会社を退職しました。当事のことを知るものは、ぷりん男爵以外誰もいません。

 

今となってはいい思い出に・・・なるかー!!

 

「どんなときでも正しい判断ができる人事になりたい!」と改めて心に誓ったぷりん男爵なのでした。

 

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